top of page

2023年-広島県-
公立高校入試の
新制度について

中学生の皆さんや学校の先生方が、入試以外のことに集中できるように、広島件の公立高校入試が大きく変わります。

広島県公立高校 来春入試の基本方針

 広島県教育委員会は、公立高校の入試制度の初年度となる2023年春の入試の基本方針を決めた。生徒が面接形式で自己アピールをする「自己表現」などを採用する。現在の入試制度は2001年春から続いており、22年ぶりの抜本改革となる。‥‥‥
 「自己表現」では、生徒は中学時代に興味を持って取り組んだことや高校で学びたいことを「自己表現カード」に記入し、10分以内の面接で自らアピールする。広島県教育委員会は、生徒が自身の強みや目標を分かりやすく伝える力をみる場と位置づけており、カードの記載内容そのものは評価対象にはしないとしている。
 調査書(内申点)は簡素化して学習記録(内申点)だけの記載とし、ボランティアやスポーツ、生徒会活動などの記録をなくす。各高校は、試験成績(5教科)・調査書・自己表現ーの配点を「6対2対2」を基本に合否判定する。
 各高校の特色づくりをさらに進めるため、判定に使う試験成績を一部の教科に絞ったり、配点を変えたりできる「特色枠」も、定員の50%以内で導入する。
                            2022年(令和4年)3月17日(木)中国新聞抜粋

基本方針
0001.jpg

●選抜日程

(1)全日制の課程,定時制の課程,フレキシブル課程(定時制・通信制)

選抜日程.bmp

一次選抜(併設型高等学校を除く。)
における学力検査・自己表現等時間割

選抜時間割.bmp
日程

改革①「選抜Ⅰの廃止」

これまで2月に推薦入試(選抜Ⅰ)、3月に一般入試(選抜Ⅱ)、3月下旬に2次募集(選抜Ⅲ)を実施してきたが、約2カ月間と長期間に及び、生徒や教職員への負担が大きいことなどから、23年度入試から選抜Iと選抜Ⅱを一本化。新たに「一次選抜」として、2月下旬に実施する。選抜Ⅲは3月下旬に「二次選抜」として実施する。

改革②「自己表現の導入」

広島県教育委員会では,みなさんがこれから大人になり,社会に出ていった際には,
・ 自分自身のことを理解する「
自己を認識する力
・ 自分の夢や目標,やりたいことなどについて,自分で考え,選択し,自らの意志で決める「
自分の人生を選択する力
・ 自分自身のことや自分の意見などを,相手に理解してもらえるように,相手や場面に応じて,工夫しながら伝える「
表現する力
が必要になってくると考えており,このような力を身に付けてもらいたいと考えています。

自己表現カードを活用し,個人ごとの面談形式で実施します。
【実施時間】1人当たり 10 分以内
【配点】検査官1人当たり 15 点満点 
※高等学校長は,2~3人の範囲内で検査官の人数を定める。
【実施方法】​第1日に各検査場で
自己表現カードを作成(30分)し,その場で提出します。
 第2日の「
自己表現」の実施前に写しが返却され,自己表現カードを活用した自己表現(10分)を実施します。
<POINT>
これまで中学校の先生が調査書に記載していた特別活動の記録や,スポーツ・文化・ボランティア活動等の記録などは,調査書に記載しないこととして,みなさんが「自己表現」の中で,自分自身でアピールすることとしている。

改革③「特色枠の導入」

●特色枠による選抜を実施する学科・コースでは、
【特色枠による選抜】【一般枠による選抜】の順で合格者を決定します。

【特色枠による選抜】
入学定員の 50%以内において,次のとおり合格者を決定する。
①各高校ごとに一般学力検査,調査書及び自己表現の
配点の比重を定め,結果を総合的に判断して決定する。
②一般学力検査及び調査書について各高校の課程や学科等の特色に応じ,
特定の教科のみを活用することができる。また,特定の教科の配点に比重をかける傾斜配点を実施することができる。

【一般枠による選抜】
一般学力検査:調査書:自己表現=6:2:2とし,一般学力検査,調査書及び自己表現の結果を総合的に判断して決定する。なお,一般学力検査について,各高等学校,課程,学科等の特色に応じ,特定の教科の配点に比重をかける傾斜配点を実施することができる。

蛍光ペン黄色.jpg

例1)廿日市高校の場合
①特色枠(定員の50%)学力検査:調査書:自己表現=404020
  学力検査250点満点
  調査書750点満点(国・社・数・理・英✕5倍+音・美・保体・技家)
  自己表現30点満点
  得点(100点満点)40学力検査/25040調査書/75020自己表現/30

​②一般枠(定員の50%)学力検査:調査書:自己表現=602020  
  学力検査250点満点  
  調査書225点満点(傾斜配点なし)  
  自己表現30点満点  
  得点(100点満点)60学力検査/250+20調査書/225+20自己表現/30

蛍光ペン黄色.jpg
蛍光ペン黄色.jpg

例2)五日市高校の場合
①特色枠(定員の20%)学力検査:調査書:自己表現=404020
  学力検査400点満点(国・数・英 ✕100点、社・理 ✕50点)
  調査書325点満点(国・社・数・理・英音・美・保体・技家✕2倍
  自己表現30点満点
  得点(100点満点)40学力検査/400+40調査書/325+20自己表現/30

​②一般枠(定員の80%)学力検査:調査書:自己表現=602020  
  学力検査400点満点(国・数・英 ✕100点、社・理 ✕50点)  
  調査書225点満点(傾斜配点なし)  
  自己表現30点満点  
  得点(100点満点)60学力検査/400+20調査書/225+20自己表現/30

改革④調査書(内申点)学年比重

●調査書の得点がこれまで1:1:1だったものから、
 1年生:2年生:3年生=1:1:
 つまり、3年生での調査書点を3倍にして計算します。

1年生(9教科✕ 5点= 45点)
2年生(9教科✕ 5点= 45点)
3年生(9教科✕15点=135点)

45+45+135=225点

YTXXTvhoGqBQCaq1653702134_1653702141.png

学年間の比重をかけた後の合計点が
調査書の比重となります。

  • 特色枠では各高校で傾斜配点(国数英が2倍など)がある場合があるので、希望する高校ごとに確認が必要です。

  • 一般枠では調査書の傾斜配点はありません。

改革⑤学力検査の比重

 一次選抜のうち、特色枠による選抜ではその比重を各高校ごとに比重を変えることができますが、一般枠による選抜ではその比重を​  
 
「学力検査:調査書:自己表現=602020
として得点を決定します。 
 
例)学力検査250点満点、調査書225点満点自己表現30点満点の場合は  
  得点(100点満点)60学力検査/250+20調査書/225+20自己表現/30

改革①
改革②
改革③
改革④
改革⑤
bottom of page